創作ノート:帽子の少女

この作品は、17–18世紀に活動した博物画家であり自然誌研究家であったマリア・シビラ・メリアン(1647-1717)をイメージした。
彼女は子供の頃から昆虫の観察に没頭し、特に「昆虫の変態」について多大な興味を寄せていた。

この上なく美しくこの上なく奇妙な芋虫が
この上なく地味な動物に姿を変え、
この上なく地味な芋虫が
この上なく美しい蝶に姿を変える

『スリナムの昆虫の変態』1705年

初夏、蝶に見せられる帽子の少女。
宇宙の深淵を覗き込む、その時間の美しさ。