創作ノート:春雷

冷たい空気と暖かい空気が混じり合う、季節の変わり目の不安定な天気。
雷鳴は春の訪れを告げる。

雷はギリシア神話の主神ゼウスの武器だ。
北欧神話では雷神トール。
キリスト教迫害時代の聖バルバラの伝説では、バルバラは父親の剣によって命を絶たれるが、その父親も雷に打たれて命を落とす。
神の雷(イカズチ)、古の人たちは雷の圧倒的なエネルギーに「神の恐ろしさ」をみたのだろう。

牧歌的な情景に稲光。
春は「不穏」という言葉がよく似合う。