春になると休耕田にレンゲの花が咲く。
子供の頃の格好の遊び場だった。
一つ年下の従姉妹がレンゲを編んで花冠を作る。
私はどうも苦手で綺麗に作れなかった。
編むには編めるのだが、上手に輪にできず、さっさと放り出していたのだ・・・。
小学生、中学生と工作は苦手であった。
立体作品に対する苦手意識をを克服した!と思ったのは高校生になり、本格的に彫刻の授業を受けてからだ。
平面作品と違い、立体には文字どおりではない、ある種の腕力が必要なのだ。
(高校受験を経て、根気が育ったとの見方もある)
それはさておき、花冠は少女の憧れだ。
花嫁の美しい姿を連想させるし、
花の女神フローラはもちろん、70年代少女漫画の主人公たちの多くは扉絵では花冠をかぶっていた・・・と思う。
巻き毛の女の子が被る三角帽子。小さな魔法使いの弟子といった風情。
白い三角帽子に、同じく白いアジサイの花をあしらう。
巻き毛のボリュームと同じくらいの花の重量。
花冠というよりはソフトクリームを逆さにしたようなコスプレ感・・・かな。
花嫁姿のビジュアルに対する憧れは今となっては遠い思い出の中に沈んだようだ。
花には蝶。
柔らかいモノクロームの色調に黄色のアクセント。
春らしく、愛らしく。