創作ノート:「結晶」

鏡像とシンメトリー。

17世紀から18世紀の貴族階級で大流行したカツラ。
イギリスの法廷ドラマなどでもおなじみ、このクラシカルなコスプレ。
19世紀末に流行した絵画主義の写真における演出にもよく見られる、
優雅なビクトリアンスタイル。

手前の人物とテーブルのみ反転させ、鏡合わせのようにつなぎ合わせた。
鏡は古来より祭祀の道具として神聖視されてきた。
また、魔術や呪術、別の世界との出入り口といったホラー的要素もある。

鏡の「左右対称(鏡映対称)」とは、脳が無意識に自身の姿と鏡像を重ね合わせるため「左右が反転している」と錯覚する仕組みのこと。
完全なるシンメトリー。
それとは対照的に、空にランダムに配置した結晶たち。
均整と無作為性のコラボレーション。