創作ノート:「冬 −望郷−」
20歳で上京して30年近くになる。 最近になって高校時代の同級生の活躍や後輩の訃報を立て続けに聞いた。 同級生の活躍はとても喜ばしかった。後輩の訃報は相当にショックで 思い出が急に手の届かないところへと遠のいたような気が...
20歳で上京して30年近くになる。 最近になって高校時代の同級生の活躍や後輩の訃報を立て続けに聞いた。 同級生の活躍はとても喜ばしかった。後輩の訃報は相当にショックで 思い出が急に手の届かないところへと遠のいたような気が...
「ハプニング」は美術用語では、1950〜1960年代にアメリカを中心に広がった前衛的な芸術運動をいうが、 この作品は、広義でいうところの「突発的な出来事」としての「ハプニング」を扱った。 少女が蜂(あるいは虻だろうか)に...
旧約聖書・創世記に登場するヤコブは非常に興味深い人物だ。 母親の計略に従い、双子の兄が受けるはずであった祝福をだまし取る。 双子の兄エサウは狩人で、非常に毛深く野の人であった。 父親はエサウを愛し、母親はヤコブを愛してい...
イギリスの画家・詩人ウィリアム・ブレイク(1757-1827)の『ニュートン』。 無心にコンパスに向かうニュートン(1642-1727)が海底の岩と同化している。これは、ニュートン=科学の傲慢とし、痛烈に批判した作品だと...
「象は忘れない」 イギリスのミステリー作家、アガサ・クリスティの作品で、名探偵エルキュール・ポワロのシリーズ長編第32作目である。 このタイトルは「象は恨みを忘れず、必ず報復する」に由来するという。 このミステリーを題材...
コラージュの手法で「花鳥風月」を題材に制作したら、どのようなものができるだろう。 という出発点からなる作品。いわゆる東洋的ではないテイストで。 けれど、もう少し年を取ったら、一幅の「東洋的花鳥風月」な絵を仕上げてみたいと...
リンゴといえば「原罪」をイメージさせ、大変罪深くもあるが、 旺盛な知的好奇心ゆえに発展してきた人類にとって、 「知恵の実」とは非常に抗いがたく、魅惑的な物体と言える。 この小さなイブは両手にリンゴを抱えて欲張りなのが微笑...
生まれたその日と同じ位置に巡ってくる太陽。 誰にとっても誕生日は特別な日だ。 誕生を最も祝福されている人物といえば、イエス・キリストではないだろうか。 イエスはベツレヘムの馬小屋で生まれた。 父ヨセフの故郷であるベツレヘ...
双子をテーマとした作品「美しい朝」と同様、分岐点の問題。 同じような境遇にいる二人の女の運命を分かつもの、それは何か。 ほんの些細な出来事かもしれない。 大きな時代のうねりかもしれない。 自らの選択の結果か、予期せぬアク...