創作ノート:「花鳥風月 Spring」
コラージュの手法で「花鳥風月」を題材に制作したら、どのようなものができるだろう。 という出発点からなる作品。いわゆる東洋的ではないテイストで。 けれど、もう少し年を取ったら、一幅の「東洋的花鳥風月」な絵を仕上げてみたいと...
コラージュの手法で「花鳥風月」を題材に制作したら、どのようなものができるだろう。 という出発点からなる作品。いわゆる東洋的ではないテイストで。 けれど、もう少し年を取ったら、一幅の「東洋的花鳥風月」な絵を仕上げてみたいと...
リンゴといえば「原罪」をイメージさせ、大変罪深くもあるが、 旺盛な知的好奇心ゆえに発展してきた人類にとって、 「知恵の実」とは非常に抗いがたく、魅惑的な物体と言える。 この小さなイブは両手にリンゴを抱えて欲張りなのが微笑...
生まれたその日と同じ位置に巡ってくる太陽。 誰にとっても誕生日は特別な日だ。 誕生を最も祝福されている人物といえば、イエス・キリストではないだろうか。 イエスはベツレヘムの馬小屋で生まれた。 父ヨセフの故郷であるベツレヘ...
双子をテーマとした作品「美しい朝」と同様、分岐点の問題。 同じような境遇にいる二人の女の運命を分かつもの、それは何か。 ほんの些細な出来事かもしれない。 大きな時代のうねりかもしれない。 自らの選択の結果か、予期せぬアク...
眠りと死。 ヨーロッパの民話「眠れる森の美女」は、100年後に目を覚ますという呪いを受ける。 100年の眠り・・・目覚めた時には周囲は様変わりしているだろう。 それほどの長い眠りは、それまでに生きてきた時代の死を知るので...
ひと月に満月が2回巡る、その二度目の満月。 それを「Blue Moon」という。 19年に7回出現し、古い惑星表では実際に青く印刷されていたという。 二つの月、一人の少年、二つの窓、鳥の巣の中の三つの卵、4と5 そのリズ...
北半球のギリシャ神話の登場人物などから名付けられた星座と違い、南半球の星座にはコンパスや羅針盤などの航海に必要な道具、またはカメレオンやトビウオなどの動物の名前がつけられている。 大航海時代、南半球への進出に伴って星々に...
ビー・ジーズが歌う『メロディ・フェア』。 1971年公開の映画『小さな恋のメロディ』のテーマ曲。 その一部。 Who is the girl at the window pane, watching the rain f...
童謡「おもちゃのチャチャチャ」の世界観をイメージした。 野坂昭如が「おもちゃが夜会を開く」をテーマに作詞した曲だ。 くるみ割り人形、アンデルセンの「鉛の兵隊」、トイ・ストーリー・・・ 大人たちが寝静まった夜、自分の一番の...
萩尾望都の短編漫画に「半神」という作品がある。 結合双生児の分離手術を題材としたものだ。 同じ日に、同じ母から、同じ遺伝子を持って生まれた双子の 運命を分かつものは何か・・・。 わたしは双子の物語にとても興味を持っている...
詩人・田村隆一の著書に『新年の手紙』という詩集がある。 田村隆一はよく、ポーランド侵攻と第二次世界大戦に際して書かれた、W・H・オーデンの詩「1939年9月1日」を引用する。 手紙形式で書かれた「新年の手紙(その2)」と...
この作品は、17–18世紀に活動した博物画家であり自然誌研究家であったマリア・シビラ・メリアン(1647-1717)をイメージした。 彼女は子供の頃から昆虫の観察に没頭し、特に「昆虫の変態」について多大な興味を寄せていた...
紅茶といえば、イギリス。 17世紀に中国からヨーロッパに伝えられたお茶は、18世紀のイギリス貴族社会で人気を高めていき、1662年、ポルトガルからチャールズ2世に嫁いだキャサリン王女が中国茶を持参し、王侯貴族の間でお茶が...
おおいぬ座のシリウスは、ギリシャ神話に登場する猟師オリオンが連れた猟犬とも言われている。 別名は「DOG STAR」。そのほかにも世界各地で様々な呼び名がつけられている。 全天で一番明るい星で見つけるのはたやすい。 古代...
進化論にとって、キリンは大看板の動物だ。 キリンの首はなぜ長い。 この生きるに不利であろうハンディキャップを背負った動物の謎。 環境への適応、自然淘汰、生存戦略・・・。 生物の(遺伝子)生き残りをかけた長い歴史の中で起こ...
中島みゆきの『地上の星』は、NHKのドキュメンタリー番組・プロジェクトXの主題歌だったが、 「無名の人々の光を歌にしてください」というのがNHK側のオーダーだったそうだ。 そのことを考えると、ふと、夜空に星をみとめるよう...
「アルファベット」という呼び方はギリシャ文字のα, β の読み方である「アルファ」と「ベータ」に由来する。 「始めに言葉ありき」・・・文字は偉大な発明だ。 近所にコンクリートの壁が続く場所がある。長年の風雨にさらされ、ま...
大正から昭和にかけて、短い期間ではあったが斬新な作品を残した小説家・尾崎翠の短編に「詩人の靴」という作品がある。 今回の作品はこの短編のタイトルからインスピレーションを得た。 詩人の靴は燃えている! 燃えながら歩き、歩き...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、12月は「イノシシ狩り」 森の中、猟犬たちがイノシシを仕留めている。パリ郊外、ヴァンサンヌ城近く...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、11月は「豚に団栗の実を食べさせる男」 冬支度のために家畜を太らせ、長い冬に備える。 中世の農民...