黄色い庭 Garden with yellow

幼年期の思い出の風景の中に(それはどれも自宅の裏庭であるのですが)いつも黄色があります。 あまり日当たりの良くない小さな庭に、蝋梅、連翹、夏蜜柑、桜の木が植えられており、蝋梅のそばには石臼があって、祖母がその中で金魚を飼...

言葉のお守り

大切にしている言葉、詩があります。 それは、宮澤賢治の詩集 詩ノート 一〇五四 「何と云われても」 <em>何と云われても わたくしはひかる水玉 つめたい雫 すきとほった雨つぶを 枝いっぱいにみてた 若い山ぐ...

灰の水曜日と「冬の木」

『灰の水曜日』(Ash-Wednesday)はイギリスの詩人、T・S・エリオットの詩で、タイトルの「灰の水曜日」はカトリックの四旬節の最初の水曜日のこと。『四つの四重奏』(T・S・エリオット/岩波文庫)に収められている「...