海辺のリゾート。
白い砂浜、陽光、開放的な空気、
ヨット、カジノ、そのほか享楽的な遊び・・・。
白昼の悪魔
太陽がいっぱい
悲しみよこんにちは
どうしてもイメージがサスペンス寄りになってしまう。
リゾートでの休暇、ヴァカンスとはもとは「空(から)」といった意味で、金持ちが何もしないでいる時間のことを指していたという。
なるほど、富の集中するところに、それを掠め取ろうとする欲望が渦巻くといったところか。
人の不幸は蜜の味・・・サスペンスは至高の娯楽。
2時間ドラマの消滅は、蜜の味がエンターテインメントから舞台を他(ネットニュースやSNS)に移したからだろうか・・・。
この作品は子供部屋から見た「海」がテーマ。
「海」など色々あって、神話やSFなどいくらでも壮大なテーマがあると思うが、
私は広義でいう瀬戸内で生まれ育ったので、暗い海、恐ろしい海、壮大な海を知らない。
ここで扱うのは地中海的な、穏やかで明るい、そんな「海」だ。
部屋にこもらざるを得ない状況にある幼い子供。
青白く、透き通るような肌(用いた写真は実際よりかなり明度を上げている)。
壁紙はポップな色合いのヨット柄。
貝殻、砂遊び、窓から悠々と進むヨット。
夏のリゾート地の喧騒、美しい海辺の景色を、静かに観察する傍観者。