創作ノート:Periplus -航海誌

大航海時代、コロンブス、マゼラン、ヴァスコ・ダ・ガマ・・・。 ダーウィンの「ビーグル号航海記」 小説であれば、「十五少年漂流記」「どくとるマンボウ航海記」「高丘親王航海記」 好奇心は猫を殺す。 たとえ命の危険があったとし...

創作ノート:虹

善き羊飼い。 羊のために命を捨てるイエスの比喩。 神に約束された契約の証、虹。 使用した写真はノルマンディーの牧草地。 ノルマンディーは「北の人間の土地」という意味だそうだ。 荒涼とした海辺の草地。カイユボットの作品にも...

創作ノート:海

海辺のリゾート。 白い砂浜、陽光、開放的な空気、 ヨット、カジノ、そのほか享楽的な遊び・・・。 白昼の悪魔 太陽がいっぱい 悲しみよこんにちは どうしてもイメージがサスペンス寄りになってしまうが、この作品は子供部屋から見...

創作ノート:水の器

あじさい、学名「Hydrangea macrophylla」 英語では「hydrangea」、ギリシャ語が語源で「水の器」という意味。 梅雨の季節、雨に打たれる手毬のようなあじさいの花はみずみずしく可憐だ。 原種は日本、...

創作ノート:白夜

夏至の季節、北半球の高緯度地域では太陽が沈んだ後も薄明るい。 これを「白夜」という。 白い夜、美しい言葉だと思う。 ロシア語の訳からきているらしい。スウェーデン語は「vit natt」、同じく白い夜を意味するそうだ。 英...

創作ノート:春雷

冷たい空気と暖かい空気が混じり合う、季節の変わり目の不安定な天気。 雷鳴は春の訪れを告げる。 雷はギリシア神話の主神ゼウスの武器だ。 北欧神話では雷神トール。 キリスト教迫害時代の聖バルバラの伝説では、バルバラは父親の剣...

創作ノート:ピクニック

青々とした草の上にシートを敷き、様々な料理と食器。 ピクニックはヨーロッパ貴族の狩りから発展したという。 ピクニックの風景を描いた絵画で最も有名なものはエドワール・マネの『草上の昼食』だろう。 セザンヌ、モネ、ピカソも同...

創作ノート:形而上の午後

ヴェスヴィオ火山は西暦79年の大噴火で古代ローマの都市ポンペイを滅ぼしたことで知られる地中海圏最大の活火山。 この時の噴火は、歴史上における最も有名かつ悲劇的な大災害だと言えるのではないだろうか。 直近の噴火は1944年...

創作ノート:Requiem

野良仕事の最中に何かの虫か草にかぶれたらしく、治るまでにひと月近くかかった。 強い「かゆみ」というものは地獄の責め苦か思うほど、そして精神的にも暗くなる。 まるでサタンの責め苦に喘ぐヨブ(旧約聖書「ヨブ記の主人公)のよう...