創作ノート:メランコリア
憂鬱=メランコリーの歴史は古く、古代医学の四体液説は、人間の体を構成する血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の4つの体液が性格にも影響するとして、黒胆汁の気質を持つ人には憂鬱症状が見られるという。 「黒い」という意味の古代ギリシャ...
憂鬱=メランコリーの歴史は古く、古代医学の四体液説は、人間の体を構成する血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の4つの体液が性格にも影響するとして、黒胆汁の気質を持つ人には憂鬱症状が見られるという。 「黒い」という意味の古代ギリシャ...
写真を用いて制作する際の選択に二通りあり、一つはテーマが既に頭の中にあって、それに合う写真を探す。 もう一つは写真からインスピレーションを受けたテーマを用いる。 ほとんどの作品が前者によるものの、稀に後者によった制作をす...
不確定性、偶然性、量子力学の話。 「観測するまで物事の状態は確定しない」というコペンハーゲン解釈。 因果律に支配された決定論、これを否定する確率解釈。 この確率解釈を揶揄してアインシュタインは「神はサイコロを振らない」と...
Predictability: Does the Flap of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas? ブラジルの1匹の蝶の羽ばた...
大航海時代、コロンブス、マゼラン、ヴァスコ・ダ・ガマ・・・。 ダーウィンの「ビーグル号航海記」 小説であれば、「十五少年漂流記」「どくとるマンボウ航海記」「高丘親王航海記」 好奇心は猫を殺す。 たとえ命の危険があったとし...
青々とした草の上にシートを敷き、様々な料理と食器。 ピクニックはヨーロッパ貴族の狩りから発展したという。 ピクニックの風景を描いた絵画で最も有名なものはエドワール・マネの『草上の昼食』だろう。 セザンヌ、モネ、ピカソも同...
ヴェスヴィオ火山は西暦79年の大噴火で古代ローマの都市ポンペイを滅ぼしたことで知られる地中海圏最大の活火山。 この時の噴火は、歴史上における最も有名かつ悲劇的な大災害だと言えるのではないだろうか。 直近の噴火は1944年...
野良仕事の最中に何かの虫か草にかぶれたらしく、治るまでにひと月近くかかった。 強い「かゆみ」というものは地獄の責め苦か思うほど。 まるでサタンの責め苦に喘ぐヨブ(旧約聖書「ヨブ記の主人公)のよう。 ヨブは信仰厚い善き人出...
「24羽の黒つぐみ」はアガサ・クリスティの名探偵エルキュール・ポワロシリーズの短編集『クリスマス・プディングの冒険』収録の作品。 短編の中では一番気に入っている。 イギリスの童謡「マザーグース」の中の「6ペンスの唄」に出...
20歳で上京して30年近くになる。 最近になって高校時代の同級生の活躍や後輩の訃報を立て続けに聞いた。 特に仲良く付き合っていたわけではなく、単なるクラスメイトだったが、同級生の活躍はとても喜ばしかった。卒業してから全く...
「ハプニング」は美術用語では、1950〜1960年代にアメリカを中心に広がった前衛的な芸術運動をいうが、 この作品は、広義でいうところの「突発的な出来事」としての「ハプニング」を扱った。 少女が蜂(あるいは虻だろうか)に...
旧約聖書・創世記に登場するヤコブは非常に興味深い人物だ。 母親の計略に従い、双子の兄が受けるはずであった祝福をだまし取る。 双子の兄エサウは狩人で、非常に毛深く野の人であった。 父親はエサウを愛し、母親はヤコブを愛してい...
イギリスの画家・詩人ウィリアム・ブレイク(1757-1827)の『ニュートン』。 無心にコンパスに向かうニュートン(1642-1727)が海底の岩と同化している。これは、ニュートン=科学の傲慢とし、痛烈に批判した作品だと...
「象は忘れない」 イギリスのミステリー作家、アガサ・クリスティの作品で、名探偵エルキュール・ポワロのシリーズ長編第32作目である。 このタイトルは「象は恨みを忘れず、必ず報復する」に由来するという。 このミステリーを題材...