創作ノート:花と鸚鵡
鸚鵡が日本にもたらされたのは案外古く、647年だという。 絵画に登場するほどに一般的になったのは江戸時代からだろうか。 花と鳥は日本画の系譜において伝統的な主題だろう。 明治から昭和を生きた日本画家、小原古邨(おはらこそ...
鸚鵡が日本にもたらされたのは案外古く、647年だという。 絵画に登場するほどに一般的になったのは江戸時代からだろうか。 花と鳥は日本画の系譜において伝統的な主題だろう。 明治から昭和を生きた日本画家、小原古邨(おはらこそ...
パリには400を超える市立公園や庭園があるという。 パリ郊外の広大なヴァンサンヌの森。これもその一つ。 その大まかな歴史は、ブルボン王室の狩猟場として始まる。 ルイ7世(1120-1180)によって狩猟の館としてヴァンサ...
正午の影の長さについて 季節と緯度、満天の星空の下にある時とは違う種類の宇宙感覚。 坂のある街の裏庭、路地に続く石造りの階段。 眩しさの中にある記念撮影。 懐古趣味的なSF小説のように、 鄙びた色彩と線と面のコンポジショ...
「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン/数学者)。 彼がカメラを購入したのは、写真が一般に広まっていく時代と重なる1856年。 そして、その年のうちに、「不思議の国のアリス」...
憂鬱=メランコリーの歴史は古く、古代医学の四体液説は、人間の体を構成する血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁の4つの体液が性格にも影響するとして、黒胆汁の気質を持つ人には憂鬱症状が見られるという。 「黒い」という意味の古代ギリシャ...
写真を用いて制作する際の選択に二通りあり、一つはテーマが既に頭の中にあって、それに合う写真を探す。 もう一つは写真からインスピレーションを受けたテーマを用いる。 ほとんどの作品が前者によるものの、稀に後者によった制作をす...
不確定性、偶然性、量子力学の話。 「観測するまで物事の状態は確定しない」というコペンハーゲン解釈。 因果律に支配された決定論、これを否定する確率解釈。 この確率解釈を揶揄してアインシュタインは「神はサイコロを振らない」と...
Predictability: Does the Flap of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas? ブラジルの1匹の蝶の羽ばた...
大航海時代、コロンブス、マゼラン、ヴァスコ・ダ・ガマ・・・。 ダーウィンの「ビーグル号航海記」 小説であれば、「十五少年漂流記」「どくとるマンボウ航海記」「高丘親王航海記」 好奇心は猫を殺す。 たとえ命の危険があったとし...
青々とした草の上にシートを敷き、様々な料理と食器。 ピクニックはヨーロッパ貴族の狩りから発展したという。 ピクニックの風景を描いた絵画で最も有名なものはエドワール・マネの『草上の昼食』だろう。 セザンヌ、モネ、ピカソも同...
ヴェスヴィオ火山は西暦79年の大噴火で古代ローマの都市ポンペイを滅ぼしたことで知られる地中海圏最大の活火山。 この時の噴火は、歴史上における最も有名かつ悲劇的な大災害だと言えるのではないだろうか。 直近の噴火は1944年...
野良仕事の最中に何かの虫か草にかぶれたらしく、治るまでにひと月近くかかった。 強い「かゆみ」というものは地獄の責め苦か思うほど。 まるでサタンの責め苦に喘ぐヨブ(旧約聖書「ヨブ記の主人公)のよう。 ヨブは信仰厚い善き人出...
「24羽の黒つぐみ」はアガサ・クリスティの名探偵エルキュール・ポワロシリーズの短編集『クリスマス・プディングの冒険』収録の作品。 短編の中では一番気に入っている。 イギリスの童謡「マザーグース」の中の「6ペンスの唄」に出...
20歳で上京して30年近くになる。 最近になって高校時代の同級生の活躍や後輩の訃報を立て続けに聞いた。 特に仲良く付き合っていたわけではなく、単なるクラスメイトだったが、同級生の活躍はとても喜ばしかった。卒業してから全く...