Predictability: Does the Flap of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?
ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?
よく聞く「バタフライ効果」と言う言葉。
アメリカの気象学者エドワード・ノートン・ローレンツによる講演タイトルが由来とされる。
ほんの小さな出来事、変化が後に大きな現象を招いてしまう。
この講演タイトルは実に文学的で、かつ美しい。
あの時、あんなことをしなければ・・・。
小説や映画など文化の方面でもよく取り扱われるテーマだと思う。
良い方向に行けばいいが、いかんせん悪い方向へ向かっていくのが常だ・・・。
この作品は、概念としての「予測可能性」に加えて、
海を渡る蝶(アサギマダラという蝶は2000kmも海を越える旅をするらしい)のイメージを加味して制作した。
蝶は輪廻転生や死者の魂を運ぶなど、古今東西において「死と再生」のイメージを持つ。
大海原に舞う無数の蝶。
ふわふわとした小さく儚げな姿、雨や嵐をどう乗り越えて行くのだろうか。
無謀とも見える旅、
たどり着く未来に「希望」を込めて。