クリスマスリースから着想した作品。
リースには魔除け、祈願の意味があるという。
正月のしめ飾りも同様のものだろう。
玄関は家の入り口であり、外からの厄災を防ぐ。
旧約聖書の出エジプト記では、神の裁きを過ぎ越す。
森の豊穣。
収穫を終え、たっぷりと蓄えられた備蓄。
新年を祝い、長い冬を越すために。
犬たちは狩の季節の出番に備える。
祝祭のような実りの森に似た冬の庭で。
大昔・・・多分20歳頃だったか、車のCMで見た一つのシーン。
多分ヨーロッパだろう、夕暮れ時に車で家路に着いた場面。
猟犬らしき犬が吠える。
流れる哀愁漂うメロディ。
ルネ・マグリットの「光の帝国シリーズ」のような、
邸宅の窓から漏れる灯りがなんとも郷愁を誘う、とても印象に残るシーンだった。
そのメロディがとても好きになって鼻歌で口ずさんだりもしていたが、
後にそのメロディがビートルズの「You Never Give Me Your Money」だと知った時の衝撃・・・。
それはさておき、
夕暮れ、家に灯りがともる、人の生活の美しさ。
思えば、夕暮れというのはクリスマスや新年を迎える前の時節に似ている。
一瞬の華やぎとおごそかな闇。
この作品はそういった季節感を意識して制作した。