創作ノート:日蝕

日食とは、国立天文台のHPによると、
“日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象”とのこと。

さらに、次の3種類に分類される。
太陽の一部が月によって隠される部分食、
太陽の全てが月によって隠される皆既食、
太陽のほうが月より大きく見えるため、月のまわりから太陽がはみ出して見える金環食。

生命の源とも言える太陽が欠ける、または消滅する、この現象は「不吉の予兆」とされるに十分だろう。
科学が発達した近代以降、現在でさえ見る者の心を不安にさせる。
昔の人々にできることといえば祈ることしかなかっただろう。

この作品では、金環食を扱った。
タイトルは「日蝕」としたが、「蝕」は蝕む。
「食」は食べるで、そもそも太陽や月が欠けるという意味があるそうで、北欧神話でフェンリル(狼)の一族スコルが太陽を飲み込むと言われるし、
その意味でも「日食」も良いので迷うところだが、なんとなく教科書っぽさがある(?)ため、「蝕」の方を採用した。

二人の少女の祈りの可憐さ。
色味はセピア。
不穏さをいくらか和らげている。