創作ノート:白い庭

地中海を望む白亜の邸宅、オリンポスの神々の彫像、人口洞窟、果樹園。
円と矩形、精密に計画された幾何学的庭園。

この作品は、上記のようなイタリアの庭を想定した。
まばゆい白の、白昼夢のような世界。
悲劇のヒアキントスのような美しい少年。
(この写真の少年のような髪質、薄い色味の毛量の多い巻き毛はヒアシンスの花に形態が似ている)

色味は白とグレー、ピンクにグリーン。
ピンクとグリーンは補色関係にあるが、この2色を好きな色にあげる人がいて、
とてもおしゃれでファッション番長と渾名されていた人だった。

私が作品に好んで使う色といえば、アイボリー、ダークブラウン、水色。
服装に至っては、黒、紺、グレーという感じなため、その人には大いに触発され、
無い物ねだりというか、その華やかさを作品に取り入れてみたいと思った・・・のだが、

案の定、抑えめな作品に仕上がったように思う。
ついでに言えば、作品タイトルもそっけないものが好きだ。
(そうは言っても「無題」とか作品ナンバーのみとかも嫌なのだけれど)
やはり、体質というか気質というか、超えられない何かが存在するようだ。