
萩尾望都の短編漫画に「半神」という作品がある。
結合双生児の姉妹のお話。
姉は痩せて目ばかりギョロギョロとしているが知能は高い。
妹はふっくら可愛しく、天使のようだが知能が未発達だ。
それは結合した身体構造からくるものなのだが、
やがて姉妹はその成長過程でついに結合状態が限界を迎え、
分離手術が決められる・・・。
非常に短いお話なのだが、萩尾望都の作品の中で一番好きなものだ。
「花の24年組」の中では、私は大島弓子派なのだけど・・・。
*花の24年組とは少女漫画界において革新的な作品を生み出した漫画家たちをいう。
(多くが昭和24年頃に生誕しているため)。
同じ日に、同じ母から、同じ遺伝子を持って生まれた双子の
運命を分かつものは何か・・・。
よくTV番組で、生まれて直ぐに離れ離れになった双子が、
数十年後に再会したら、全く同じような服装をしていたとか、
同じ職業についていたとか、あるけれど。
わたしは双子の物語にとても興味を持っている。
寄り添って並んだ牛の写真が手に入ったので、
ぜひこのテーマで制作してみようと思った。
色彩はカフェオレの色をイメージ。
双子の子牛、その誕生は柔らかな朝の光の中で。
その後の運命、それはまだわからない。
しかし、どのような試練が待ち構えているにせよ、
新しい命の誕生に「美しい朝」という言葉を贈りたい。