創作ノート:「野の星/冬」
中島みゆきの『地上の星』は、NHKのドキュメンタリー番組・プロジェクトXの主題歌だったが、 「無名の人々の光を歌にしてください」というのがNHK側のオーダーだったそうだ。 そのことを考えると、ふと、夜空に星をみとめるよう...
中島みゆきの『地上の星』は、NHKのドキュメンタリー番組・プロジェクトXの主題歌だったが、 「無名の人々の光を歌にしてください」というのがNHK側のオーダーだったそうだ。 そのことを考えると、ふと、夜空に星をみとめるよう...
「アルファベット」という呼び方はギリシャ文字のα, β の読み方である「アルファ」と「ベータ」に由来する。 「始めに言葉ありき」・・・文字は偉大な発明だ。 近所にコンクリートの壁が続く場所がある。長年の風雨にさらされ、ま...
大正から昭和にかけて、短い期間ではあったが斬新な作品を残した小説家・尾崎翠の短編に「詩人の靴」という作品がある。 今回の作品はこの短編のタイトルからインスピレーションを得た。 詩人の靴は燃えている! 燃えながら歩き、歩き...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、12月は「イノシシ狩り」 森の中、猟犬たちがイノシシを仕留めている。パリ郊外、ヴァンサンヌ城近く...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、11月は「豚に団栗の実を食べさせる男」 冬支度のために家畜を太らせ、長い冬に備える。 中世の農民...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、 10月は「種蒔き」 前景には小麦の種播きの情景、小鳥が種をついばみ、案山子の姿。 後景にはルー...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、9月は「葡萄の収穫」。 葡萄の収穫の季節。背景にはソミュール城。 ソミュール城は、フランス中西部...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、8月は「鷹狩りに赴く貴族たち」 狩りといっても、馬に女性と二人乗りであるから行楽の要素が強いよう...
「海とコンパス」 2021 mixed media, W17×H26.5×D5.5cm 創作ノート:海とコンパス
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、7月は「小麦の刈り入れ、羊の毛の刈り込み」 穀物の収穫の季節。 小麦とまるまると肥ったたくさんの...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、6月は「夏草の刈り入れ」 牧歌的な夏草の刈入れの風景。 「6月」はランブール兄弟の作ではなく、完...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、5月は「若葉狩り」、緑の季節。 「may」は繁殖と成長の女神「maia」からきている言葉。 また...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、4月は「王子の婚姻」。 司祭と豪奢な衣装を身にまとった花婿・花嫁。侍女たちが花を摘んでいる。 中...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、3月は「牛に鋤を牽かせる農夫」。 農夫が畑を耕し、種まき、葡萄の木々の手入れなど農民の姿が描かれ...
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』では、2月は「雪の積もる田舎の風景」。 ローマ暦では、年の始まりは3月。なので、年末である2月の日数か...
中世ヨーロッパでは豪華な時祷書が数多く作られ、最も有名な彩飾写本に、『ベリー公のいとも豪華なる時祷書 Tres Riches Heures of Jean, Duke of Berry』がある。 制作は1413年に始まり...
私にはお気に入りのカトリック聖人が何人かいる。 オスカー・ワイルド「サロメ」に登場する洗礼者ヨハネは乙女に恋い焦がれられる賢者のイメージだが、実は荒野で生活し、ラクダの衣を纏い野蜜を食す野趣溢れる人物。その祝日が「夏至」...
1890年7月27日の日曜日、怪我を負ったゴッホがオーヴェールの下宿先にたどり着く。 体の中に銃弾が残った状態で、医師や警察に「麦畑で自らの胸部を撃った」と語り、7月29日、37歳で生涯を終えた。 その銃は発見されていな...
ティーカップに収まるほどの小さな王国。 緑色の・・・完全なる世界。 無心の、刹那的な、人工的な。 5月のような明度と彩度の高さ。 子供の頃読んだ絵本で『らいおんみどりの日ようび』(中川 李枝子 作/山脇 百合子 絵)とい...